


山辺ワインの立地と特徴
美ヶ原高原のふもとに広がる山辺地域は、松本平を見晴らす標高600~850mの地にあります。昼夜の大きな寒暖の差、長い日照時間など絶好の環境に恵まれ、明治初期から早くもぶどうの栽培が始められ、長野県ぶどう発祥の地としても知られています。
また、食用として親しまれるナイヤガラ、デラウェア、巨峰は信州を代表する産地であり、その山辺ブランドの上質なぶどうの味わいはすでに全国に知られています。
山辺ワインの栽培と醸造
契約農家を中心に、ヴィティス・ラブルスカではデラウェア、ナイヤガラ、コンコード。交雑種は巨峰、マスカット ベーリーA、サンセミヨン 。ヴィティス・ヴィニフェラではシャルドネ、メルロ、カベルネフランなどがすぐれた環境、技術のもと栽培されています。他にはヴィティス・アムレンシスの山ぶどうがあります。
また、山辺ワイナリーでは自社農園を設け、シャルドネ、ピノ・グリ、ソーヴィニヨン・ブランなどを栽培しています。
このような、山辺ぶどうを中心とした松本平産ぶどう100%でワイン造りを行なっており、創業以来バルクワイン(輸入ワイン)やマスト(濃縮果汁)の使用は一切行っていません。栽培者、醸造者が想いを込めてぶどうづくり、山辺ワインづくりを行っています。




山辺ワイナリーではぶどうを低温庫にて
冷やしてから搾っています
ぶどうを搾る際に果汁中に含まれる酸化酵素(ポリフェノールオキシダーゼ)が働き、果汁の品質低下を招いてしまうことがあります。山辺ワイナリーではこれを防ぐためにぶどうをあらかじめ低温にし、酵素活性を抑えることでぶどうの持つ味わいを損なうことなくフレッシュでフルーティーな果汁を搾ることができます。
果汁を清澄化させています(白ワイン)
冷却タンクにて果汁を冷やしながら12~24時間かけてペクチン質などの混濁物質を自然沈降させ、おり引きを行って取り除くことにより、果汁をきれいにしています。その果汁を発酵させることで、雑味がなく、爽やかな酸味で飲み飽きない味わいの山辺ワインを造ることができます。
山辺ワインは
冷却装置付きステンレスタンクの
低温発酵です(白・ロゼワイン)
低温で発酵させることにより雑菌の繁殖を抑え、またきめの細かいゆるやかな発酵になることで、高い発酵香気を酵母に生じさせることができます。その結果、香り豊かなそして上品な味わいのワインが出来上がります。